教え子をかばった事から教師の職をクビになり、家族とのいざこざから家を飛び出し、その後は男とのトラブルや裏切りから、やがて風俗嬢に転身。更に悪い男に騙され男を殺して刑務所へ。川尻松子の悲劇の人生を、下妻物語の映画監督 中島哲也によって2006年に映画化された。 映画は悲惨な物語を、星・花・小鳥が舞い踊るファンタスティックなミュージカルシーンやコミカルなタッチで綴る絢爛たる演出で描かれている。なお、映倫規定では、PG-12に指定されている。2006年11月17日に、DVDソフトとしても販売されている。

中谷美紀は「この役を演じるために女優を続けてきたかもしれない」と言っているほど、本人がほれ込んでいる役どころであり、中島監督は「松子に会いたいために作った」と語っている。 また撮影現場では、主演の中谷美紀をはじめ俳優やスタッフが監督の中島哲也に怒鳴られる、罵倒される、などが日々続き、昨今の映画制作現場としては珍しいエピソード、撮影秘話として話題にもなった。 中谷美紀は「監督の顔は2度と見たくないとまで思っていた」「技術的、感情的についていけず、とても悩んだ事からアイデンティティー・クライシスに陥った」と後日談として語っている。また「撮影中、監督のただのわがままで、みんなを振り回していたとも思っていたが、それはきちんと作品を届けるためという、映画作りの根底みたいなものを教わった気がする」とも語っている。 これら撮影中の日々について中谷の書き連ねた日記が「嫌われ松子の1年」として出版された。

基本的には原作の流れを踏襲しているが、かなり脚色されていて、人物設定も一部異なる。特に田所校長や赤木、明日香の扱いが小さくなった(明日香は凝縮したとも言えるが)。松子の家族(恒造、久美、紀夫)との関係の描写に時間をさく一方で、ソープ嬢時代の話や、殺人を犯し刑務所に服役する場面は、ミュージカルシーンとして描かれ短時間にまとめられている。また、性描写は必要最小限とし、かつ主人公の善良さやその人生の幸福な側面などを強調している。

映画DVDには、映画を見ながら撮影秘話を語る音声コメンタリートラックが用意されており、多くの撮影エピソードが語られている。

被讨厌的松子一生(日剧版)嫌われ松子の一生(2006)

又名:Kiraware Matsuko no isshô

主演:内山理名 要润 小池荣子 铃木惠美 小柳友 

导演:Masahiro Sakai 编剧:Muneki Yamada